絵本 • いそっぽの物語

ーおじゃる言葉のイソップ物語 講演会

◆◆ 天草・コレジョ館にて ◆◆  講演会を終えて:ここをクリックしてもっと見る
長崎・天草地方潜伏キリシタン遺産が、世界文化遺産登録に!!
2018年4月15日(日)1時半〜3時

430年前、イエズス会の天草のコレジオ(Collegio=9年制の大学)において、イソップ物語が出版されたと記録されているその天草コレジョ館にて、「かとうむつこ絵本・おじゃる言葉のいそっぽの物語」 講演会を開催していただき、記念すべき一日となりました!

天草の教会群・キリシタン文化が、世界文化遺産となるというこの時期に、招待していただき、皆さ まから大歓迎を受け喜んで頂けたこと喜びでした。講演前の、ルネッサンス期の衣装を着ての、リュ ート演奏は、その時代にふっと迷い込んだようで、またひとしおに感激。天草の有志によるルネッサン ス期・古楽器の演奏グループが定期的に演奏会を開催されているという。素晴らしいと思います。
講演の最後に、主人のシオーと私を壇上にあげて、シオーも紹介してくださり、不思議な時空間に 居る想いがしました。
世界文化遺産登録となった天草河浦町、これから、コレジオ館の存在と、グーテンベルク印刷機と、「おじゃる言葉のイソップ物語」が、さらに大きく、世界からグローズアップされることでしょう。

天草町づくり協議会・河浦地区公民館・天草コレジオ館共催で、その会議にも主人のシオーと一緒 に参加させていただき、なぜ当時、キリスト教がそこまで広がったと思われるかという質問を受け、 「天草四郎の矢文の中に代表される『天地同根万物一体。一切衆生は貴賤を問わず平等である。
その信仰のために、戦っている。』というキリスト教の思想・精神と、宣教師たちの苦難の中での愛の 実践こそが共感を生んで広がっていったと思う」という話をさせて頂いた。

戦国時代に、人間の人権、自由平等の思想がイエズス会を通して発信され、その精神に感応した 武将たち、家臣たち、衆生、女性たちが大勢いたことに、改めて、すごいことが日本で起きていたのだ、 新しい人権思想そのムーブメントが芽生えていたのだと、はっとさせられました。 都合の悪いことは権力を握りたい者によって葬られること、いつの時代、どの国においても、同じで すね。

人間の精神の深化成長は、まだまだ果たされず益々混乱混迷を生み出している時代の中で、長崎・ 天草地方潜伏キリシタン文化が、2018年、世界文化遺産登録になる意味合いは、偶然の出来事ではないのでは?人類の精神性のシンボルの一つとして大切な、遺産となるのではと、感じています。

講演会を終了し帰路に就いた途中、天草・かかし祭りの、のどかな音楽に誘われ見学すると、 村のおじさん達によって作られた300体を優に超える,かかしたちが、地ならしをし、歌を唄い、手拍子を取り、馬に乗り、牛を引き、輪になり、アイスキャンディを売り、川を隔てて広大に広がる 田んぼの中に散らばって、それは、「人類皆兄弟、争いをやめ皆で愉快に楽しく、次なる未来を 開きましょう!」と全員の声が聞こえてくるかのような、まるで生きているかのような愉快な賑わい に、思わず私たちも一緒に唄い、地ならしの綱を引きました。

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