童話 集

もっきんばーどの子守歌 サンフランシスコのアメリカ人サンフランシスコのねこ 神さまって本当にいるの? 三つの星 お花のお見舞い・天使のお見舞い
講評:
『マーちゃんの夢 - 幸せな一家の小さな夢を奪ってしまう戦争の悲惨さが、一行読み進むごとに、胸に迫ってきます。』
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Amazon カスタマーレビュー:

これは、本当にあったことをもとにした6つの話の童話集だそうです。「サンフランシスコのねこミミの物語」はその中の一つの童話です。 とてもホンワリとして優しい気持ちにさせるお話ばかりです。中には、世界のつらい現実が入っていて、悲しい気持ちになるところもありました。 だけど、つい微笑んでしまうお話、少し悲しくなるお話、不思議なお話、なんか嬉しくなるようなお話。私は特にねこのミミの話が気に入っています! 買ってよかったと思っています。将来子供ができたら、読ませてあげようかな。
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小さな猫、ミミが著者に飼われて、人間なら100まで生き、あの世へ旅立つまでの感動の物語。朝5時に起こしてねと頼むと、本当に起こしてくれたり、大地震のとき外へ導いてくれたりと、不思議な猫ミミ。著者の夢の中で、旅姿で別れを告げたミミ。ほんわか、ほんのり温かく、涙なくして読めない童話です。猫好きの方にかなりおすすめ。このほか、現実は厳しくても頑張ってという、子どもへのエールが聞こえてくる「小さな天使」など6編を収録。読み仮名が付いているので小学校低学年から高学年向け。大人が読んでも泣けてきます。

 

 

 

定価1,860円(税込み)
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この6つのお話は、すべて実際にあったことをもとに 作られたお話です。
世の中には悲しいことや苦しいことが沢山溢れています。 でもそれに負けない素敵なことはもっと沢山あるのです。 つらくてくじけそうになった時、力になってあげられる1冊でありたい。
これは「絵本の魅力を伝えたいむつこさん」からの子供たちと大人たちへの応援歌。
ぜひ、ご家族揃ってお楽しみ下さい。

*タイトルをクリックすると、この下にあらすじが表示されます。

1.三つの星
「三つの星」が出来たのはお友だちと、心がすれちがって、おろおろ関わってみるのですが、 どうしても分かってもらえず、心の中は悔しさや憎らしさで嵐のようなのに一言も何も言うこともできずに苦しんで、こんなに苦しむのはもういやだと心が破裂しそうだったときのことです。
「神さま神さま、どうしてこんなことに」とすがる思いでいたある朝方に、この夢をみたのです。完成している物語、そして三つの星が静かにしずかに消えていったのです。その時、私の心の嵐も消えてゆきました。
あの三つの星は、"神さまとの約束"のしるしだったのだろうかと、今思うのです。
2.マーちゃんの夢
「マーちゃんの夢」は、その頃、中国残留孤児の方たちが、初めて日本に帰国するニュースをテレビで観たときです。その時、胸の奥から哀しみが突き上げてきて、泣いても泣いても泣ききれないほどに泣きました。「こんなに泣くようなことには、何かしなければならない」「もう悲しまないで。戦争は終わったのですから。日本の人々もアメリカの人々も世界中の人々が苦しんだのですからどうぞ、許してください」という想いがわき上がり静かに書き始めたのでした。
生けるもの、死せるものへの鎮魂歌。
3.小さな天使
私の弟のファミリーには、大好きな大地君、良太君、そして亜由美ちゃんがいます。かれらが子どもの頃、アメリカの絵本に日本語の言葉を書き入れて、何冊かの絵本を送りました。
大きくなるかれらには、いろいろな悩みや悲しみが待ち受けていました。そのお友だちたちにも、試練が待ち受けていました。
お父さんが突然いなくなった子。お母さんが早く亡くなってしまった子。両親がいても拒み荒れている子。両親の言い争う怒なり声。離婚。登校拒否。自閉症。人間不信でますます悪いことを繰り返す子。日本へ帰るたびにその子たちと知り合いました。
その子たちの心はとても痛んでいて、「金八先生のような大人がいたら、ぼくは感動する」と、怒りと悲しみの目で訴えました。

「小さな天使」は、そのような動かしようもない現実に、私も一緒になって哀しんだ中から生まれました。「そうだけれども、がんばって」ということしか言えない悲しさの中から、「みんなみんな、世界中のどの子もどの子も違う悲しみや苦しみを抱えて、それでもがんばって大人になっていくのよ」と、小さい子たちを励ましたい私の"こどもたちへの応援歌"です。
4.サンフランシスコのねこ ミミの物語
絵描きのシオーさんとむつこさんのところへやって来たミミは白い手ぶくろと白いくつ下をはいた黒と茶のふさふさの三色ねこです。三回、赤ちゃんを産んだミミ。オレゴンやサンタフェや日本へもらわれて行ったこねこたち。
悲しいところもあるけれど、楽しく温かい不思議な物語。

5.お花のお見舞い 天使のお見舞い ー病院の夜
ムーミがひどい病気で入院しました。「心と体はつながっていて心が形となって現れる」と聞いていますが、ほんとうにそうだったのだと思います。「病気になったのこわい悲しい。神様たすけて神様たすけて」そんなある日、だれかが「ほわわわわー」ときれいな声で歌っています。お昼に届いたお友だちたちからのたくさんのお花の精と葉っぱの精が元気づけの歌を歌っています・・・。
それから・・・かわいい天使たちが現れたのです・・・。
虹色のシャボンがぷくぷくぷく・・・。光のシャワーがシャーシャーシャー・・・。
6.ブルージェイも青い鳥 
ムーミとショーンの小さなお庭にはお花がいっぱい咲いて、はち鳥や山どりやホオジロやモッキンバードが楽しく遊んでいます。このお庭に どうもうなブルージェイが巣を作りました。大きな声でさわぎ立て、お庭から小鳥たち全部を追いはらいました。二匹の美しい青い小鳥が産まれました。
けれど、ねずみやねこにおそわれ、ムーミが毎日鏡で巣をのぞきます。毎日、こわくてこわくて、鳴きさけんでいるブルージェイ一家を助けたのは・・・誰でしょう?